礼文島(北海道)

自然がとても美しく雄大な、北端の島。

 

海抜0mから高山植物が多数生息するため、

「花の浮島」と呼ばれています。

島の周囲は約72km、人口約3,000人

 

南北に長い島です。

 

2013年9月6日に利尻島経由で利尻島入り。

約40分片道1000円程度。

 

風の強い、嵐のような日で、

島からフェリーの到着を見ていた人の話だと、

「あんなに揺れて大丈夫なの?」

と心配になるくらい、大型船が揺れていたそう。

 

シーズン一番の大荒れだったようです。

港には、宿泊先のスタッフさんが迎えに来てくれていて、

そのまま宿へ。

 

たいていは、こういう時のお迎えはボックスワゴンとかですが、

何だか不思議な輸送トラックの荷台に乗せられました。

 

乗り込むなり、

 

「おかえりなさーい!!」

 

とものすごい高いテンションでスタッフさんが挨拶してくれて、

なんとなく状況を理解。

 

というのも、今回宿泊先に選んだのは

「桃岩荘ユースホステル」。

 

前年に沖縄の波照間島の「たましろ」という民宿に泊まった時、

相部屋だった女性に、

「来年は礼文島に行きたい」と言ったら、

「それならぜひ、桃岩荘に泊まって」と

勧められていて、今回選びましたが、

 

その時聞いたのが、ものすごく変わった宿だと。

 

北の桃岩、南のたましろ、と言われるほどで、

確かに前年に滞在した波照間の「たましろ」のパンチの利き方も

すごかったので、

こちらはどんなところだろう、とは思っていましたが、

予想は一瞬にして飛び越えられたような感じが。

 

宿には桃岩時間というものがあり、

日本とは時差があり、桃岩荘は30分ほど時間が進んでいるんだとか。

 

桃岩荘は島の南端にありました。

宿に到着するなり、やはりものすごいテンションでの大歓迎。

 

初めて来る人はとにかくビックリすると思います。

この宿のルールなどの説明を受け、

 

とりあえず部屋へ。

女子部屋です。

 

わたしが訪れた9月初旬も30人くらいのお客さんがいましたが、

8月の真ん中くらいは、100人いることもあるんだとか。

 

女子部屋・男子エリアに収まらず、

共同スペースに雑魚寝なんてことも。

 

基本的には一人旅で訪れる人が多く、

 

礼文島を目指してくる人と、

日本一周または北海道一周の途中で訪れるライダーさん

がいました。

海が荒れています。

 

天気も良くなかったので、

到着した日は部屋で布団に入り読書をして過ごしました。

 

読書を終えて、共有スペースに行くと、

 

ストーブが。↓

 

寒かったので暖をとりました。

 

まだまだ関東は残暑も厳しく、冷房フル稼働なのに、この違い。

 

この建物は、1870年頃に鰊漁を行う漁師の宿泊所だったものを

ユースホステルとして使用しているのこと。

 

 

共有スペースにはたくさんの唄の歌詞が貼ってありました。↓

 

他のお客さんや、宿のスタッフさん(ここではヘルパーという)と

いろいろ話してみたり。

 

桃岩荘は6~9月の間の限定営業で、

ヘルパーの方々もその時期限定で働いているんだとか。

 

お客さんも大学生から社会人の方まで本当にいろいろ。

 

ただ、1人で島旅をするくらいなので、

やっぱり変わった人が多い気がします。

 

夕食は桃岩荘の食堂で。

 

給食のようなイメージ。

ご飯を作ってくれるのは女子のヘルパーさんで、

食べるか食べないかは事前に申請します。

(夕食は+1050円)

 

そして、ご飯を食べ終わってほどなくして、

「ミーティング~!ミーティング~!」と呼び出しが入り、

 

桃岩荘恒例の夜のミーティングへ。↓

 

唄って踊っての大ミーティング。

(この間アルコールは一切ないのが驚き)

 

一緒に踊らされたり、歌わされたり。

最初はなんだか恥ずかしくって、

笑ってしまいました。

ミーティングが終了すると、すぐに就寝に。

 

翌朝起きると、天気は回復していました。

 

なんてキレイな朝なんだろう。

 

遠くに見える岬も、

朝日で輝いています。

 

桃岩荘が主宰をする「愛とロマンの8時間コース」というツアーがあり、

断崖絶壁の西海岸を徒歩で縦断する、というもの。

 

結構激しいコースで、助け合いが必要なことから、

参加したメンバー同士には絆が生まれ、

結婚した人もいるとか。

 

とのことですが、

わたしは集団行動に興味がないので、

 

朝から1人、島の探検に出かけることにしました。(笑)

 

港前のお土産やさん。↓

 

島の移動は、昨日の利尻島での嵐の自転車事件を思い出し怯み、

自転車はやめておくことに。

 

また、レンタカーもなんど3時間1万円ということで諦め、

今回の島内の移動はバスを利用。

 

いざバスで移動してみると、平坦で穏やかな道で、

あ、自転車でも良かったな、と後悔。

 

まあだいたいこんなものです。

 

最果て、礼文島の北端にある

 

スコトン岬。↓

 

すでに廃校になっている、小学校跡。↓

 

島の北側を歩いていると、

いくつかあった民家の方に話しかけられたり。

 

一度、山に入り草むらを分け行くと、

海に出ました。↓

 

海って言っても浜辺じゃないんですが。

岩場です。

 

このずーっと先には鉄府浜と呼ばれる砂浜があり

(白砂ではなく、鉄のような砂の浜)

そちらも眺めの良い砂浜の景色です。

 

穴あき貝。↓

真ん中に穴の開いた貝がたくさんあります。

 

そして岬コースの散歩へ。

 

本当はこのコース4時間かかるのですが、

今回バスを利用してしまったため、

2時間半後のバスに乗らなくてはいけなくて

(さすがに20km以上歩いて戻るのはやだなあと)

 

この4時間ていうのはご高齢の方向けの時間設定。

わたしが小走りすれば短縮できる!

 

と勝手に決めて出発してしまいました。

 

思いのほか急な坂道を、ものすごい息切れをしながら

登っていきます。

 

ゴロタ岬。↓

 

行く場所行く場所がいちいち美しくて

立ち止まって写真を撮ってしまいます。

 

山頂から見下ろす島と海の

この美しさ。↓

 

もう本当に気持ちが良くて。

(息はゼイゼイ切れて、肩は上がっているんですけど)

 

思わず深呼吸。

 

本当にきれいで、

や、景色は美しくてうっとりなんですけど、

 

バスの時間と戦っているので、

あとどれくらいの距離か見えない想像して、冷や冷やしながら

 

この細い歩道をのんびり歩いていたらとても間に合わないので、

走っているわけですが・・・

それだけでも結構足が疲れてつらいのに、

 

前日の雨で土がぬかるんで滑る滑る。

おまけに泥は飛ぶし。

草の背が高いところは足の着地点も良く見えない。

 

結局2回ほど転び、山を下りるころには泥だらけ、

足は棒のようにヘトヘトでした。

 

こんなところでトレイルランニングすることになるとは

思いませんでした。

 

本当に何やってるんだろう、という感じ。

 

利尻島・礼文島は昆布がとても有名で、

(「利尻昆布」といいます)

 

日本三大昆布に入るとても高級品で、

主には京都の料亭などで消費され、

懐石料理・千枚漬・湯豆腐にも使われるとか。

 

いたるところで昆布を干している人を見かけます。↓

 

たいていは、家族で経営しているのでしょう。

 

高齢の夫婦が二人で朝から晩までずっと昆布を干している、

というのはとても感慨深いものです。

 

これが毎日なんだろうなあ。

 

無事にバスに乗れ、帰ってこられました。

すでに14時は回っていましたが、お昼ごはん。

 

ウニイクラ丼と、

名物ホッケのちゃんちゃん焼。↓

 

ウニがビックリするほどおいしかったです。

 

ホッケも、目の前で生の状態から焼いてくれますが、

このエリアでは北海道名物鮭のちゃんちゃん焼でなく、

ホッケのちゃんちゃん焼が有名です。

 

そして本当にびっくりするほど美味しかった。

 

ご飯食べた後は港近くのレンタサイクルで自転車を借りて、

島の南側へサイクリング。

 

主に集落の中を探検する感じです。↓

 

港町、に加えて、家が雪対策されていますよね。

玄関がたいていは二重になっていたり。

 

真冬にも一度来てみたいですね。

 

自転車を返して、宿に戻ります。

 

徒歩だと結構あるんですが、

せっかくなので、歩いていきました。

 

山を登り、トンネルを抜けて、

目の前に開けた風景に、息が止まりそうなほどに感動!

 

本当に、ものすごく美しかったんです!↓

 

(行ったことないけど)

北欧かなんかの大自然なんじゃないかってくらいの

そんな景色でした。

 

日本じゃないみたい。

 

改めて、良い島だなあー、と思ってしまいました。

 

感無量。

 

 

夕日もまた、美しい。

 

太陽の左に見える岩は、猫の形に見えるので

「猫岩」といいます。

 

「桃岩荘」というのは、同じく礼文島ある、

桃の形をした、大きな桃岩から由来しています。

 

さて、2日目もこの後、桃岩層での恒例のミーティングが。

初日こそびっくりしたものの、

2日目にもなると恥ずかしげもなく参加できるというか。

 

もちろん、慣れ、もあるし、

また、この日に初めて来た人もいるから、

そういう人に対しては、先輩(大げさ)というか、

そんな気持ちにもなるので、なんていうか。

 

率先してやらなくちゃ、みたいな。

 

で、もう明日は島を出るのか、と思うとあっという間。

 

朝方はやくに目が覚めたので、外に出てみました。

まだ夜明け前の猫岩。↓

 

静かな海です。

 

桃岩のシルエット。

 

そして、朝の船で稚内へ戻ることに。

 

港まで宿の人たちがまた、来た時と同じように

トラックの荷台で送ってくれて、

 

船に乗ると、宿のヘルパーさんと、

他のお客さんがお見送りをしてくれました。↓

 

出航の瞬間から、本当に本当に見えなくなるまで、

踊り続けて送り出してくれます。

 

礼文島の出航の恒例行事なんだとか。

 

フェリーには他のお客さんもたくさんいましたが、

恥ずかしいよりも、嬉しい、っていう気持ちが強かったです。

10名以上のヘルパーさんが働いていましたが、

時間のある大学生、というよりは

歳の近い方のほうが多く、

 

話を聞いてみると、

一度就職して会社で躓いて退職。

その後、日本を一周しているときに桃岩荘に出会い、

翌年から働いている。

なんて人も。

 

だからたいていは1~3年で卒業して、また社会に戻っていくんだとか。

「俺も来年は多分いないっすよ。いたらまずい。

 今度は客で来たいです」

と言ったヘルパーさんに、

わたしみたいに、(当時)守られた環境にいる会社員が

何か言うのもおこがましく感じられて、

「日本一周に桃岩層に、素敵な履歴書ができそうですね」

とだけ返しましたが。

 

こういう隙間のような場所があるのは

いいなあ、と思いました。

 

礼文島、本当に良いところでした。

 

景色もきれいで、人も温かい。

 

機会があればまた行きたい。

 

 

後日談ですが、利尻・礼文からの帰宅後、

顔にニキビ(この年になると吹き出物って言うらしいw)が

たくさんできて、肉も脂っぽいものも食べていないのに何故だ!

 

と思っていたら、犯人はウニのようですね。

でも礼文・利尻のウニは絶品でした。