波照間島(沖縄県)

沖縄、八重山諸島の南端にある

 

有人島最南端 波照間島。

 

穏やかで、閑静で、そして青がとても美しい島。

島の周囲は約14km、人口は約500人。

 

自転車でも徒歩でも、簡単に1周ができると思います。

 

2012年9月24日(月)朝に石垣島の港を出航。

安栄観光の高速船で60分。(片道3,000円)

1泊2日の滞在。

 

波照間島に着くと、民宿のおじさんが港まで迎えに来てくれました。

 

沖縄のおじちゃん、という感じの民宿のオーナー。

 

 

事前に、波照間島に行ったら絶対ここに泊まるように、

とアドバイスを頂いていたので、

この「たましろ」という民宿を選びましたが

 

とにかくやばい、との前情報に覚悟はしていたものの、

その予想を軽く飛び越えたパンチの利き方に驚きました。

 

着いた時の感想は「ガラクタ」の巣窟(笑)

ここでご飯食べるって本当ですか?

 

わたしの部屋は裏にある別棟。

 

本当にここは宿泊施設だろうか。

 

部屋、相部屋だったらしく、同部屋の女性はすでにお出かけとのこと。

 

座って荷解きをしていて、

なんとなく足(素足)を見ると、

 

なんと、足の脛にゴミがぱらぱらとくっついている。(笑)

 

ウヒャー!と思いながら立ち上がって、ゴミを払い、

布団を敷いて、布団の上で荷解き再開。

 

畳の上だからといって油断は禁物です。

 

それにしても初っ端からおもしろすぎて、おもしろすぎて。

自転車を借りて、島をサイクリングに。

 

民宿のおじさんに「この辺で貸自転車はありますか?」と聞いたら、

「そこにあるやつに乗っていいよ、ブレーキ壊れているから気を付けて」とのこと。

(沖縄なまりなので、スムーズに会話はできません)

 

ブレーキ、効かなきゃダメでしょ(笑)

 

という訳で、民宿から歩いて数分のところにある貸自転車屋さんで

自転車を借りました。

以前に粟島でママチャリ借りましたが、それよりさらに古い。

今時あまり見なくなった自転車です。

1日で1500円くらい。

 

もちろん車も、公共の交通機関もないので貴重な移動手段。

 

夏の暑さはありますが、とても気持ちよく、

なだらかなサイクリング。

 

サトウキビ畑をぬって、進んでいきます。

 

波照間島の主要産業は観光(といっても民宿くらい)と、製糖。

民宿経営の人以外はほとんどサトウキビを作っています。

 

波照間製糖工場という製糖会社があり、

波照間産の黒糖は沖縄一、ともいわれているそうです。

 

島には高校がないので、

高校を出るために沖縄本島や石垣島へ進学する生徒もいますが、

そのまま中学卒業後は島に残り、サトウキビを刈る人もいて、

映画に出て来るような、独特の雰囲気があります。

 

西浜ビーチ。↓

 

この日は曇り。

 

空の色によって、海の色も変わる。

 

本当にサトウキビ畑と、海しかない。

 

なんて穏やかな島なんだろうと思いました。

 

サンゴの浜。

林というべきか、草むらを抜けると出てくるという。

 

ちょっと見つけにくいところにあって、

ここに行った、といったら島の人に、良く見つけられたね、

と言われました。

 

日本最南端の碑。

 

正しくは、有人島最南端。

人が普通にアクセスできる島の最南端。

(位置的な最南端は沖ノ鳥島。

 浸食を防ぐため政府の管理下にあって、民間人が到達することは不可能)

星空観測タワー↓

 

波照間島は日本で「南十字星」の見える数少ない場所。

夜も、周囲の明かりがなく真っ暗なため、多数の星が見えるんだとか。

 

夜に、民宿のおじさんが車で連れてきてくれるらしいですが、

わたしが泊まった日は、

おじさんが面倒になってしまったらしく

「今日は曇ってて見えないよ」と(笑)中止に。

 

波照間空港。↓

2008年以降は使われていないそう。

今は海路のみです。

 

2時間近いサイクリングに、

空港を過ぎたあたりから、急激なのどの渇きを覚え、

飲み物を忘れていたことに気付く。

 

お店も、自動販売機も、どこにもない。

 

我慢して自転車を漕ぎ進めるも、

のどが渇いた、を超えると結構気持ち悪くなってくるんですね。

 

集落あちら、の矢印。

矢印があるも、先を見ても家すら見えない。

 

このあたりで、のどの渇きは限界。

気持ち悪すぎて、もうダメ。

 

倒れるわけにはいかないので、意識朦朧に道を進む(しかない)。

やった!自動販売機だ!

 

と、遠くから確認、

砂漠のオアシスを見つけたような感動で近づいて、

 

お金を入れたらそのまま出てきた!!!!

 

なんと故障中なのです。

 

驚き落胆、などでは言い表せない失望感。

ポッカの営業担当さんですら恨みそうに。

 

もうだめかと思いました。

ふらふらの状態で途方に暮れていると、

 

軽トラで地元の方が通りかかったので、

窓を開けてもらい、

「この辺に飲み物を買うところはありますか?」と聞くと、

1本隣の通りにあるというので、

行ってみると、集落があり、農協が。

(必死過ぎて写真とかはありません)

 

500mlのペットボトルで、本州ではあまり見なくなった

「エネルゲン」を購入。

1本飲み干すのに、30秒かかりませんでした。

 

離島をサイクリングするときには、くれぐれも水分をお忘れなく。

 

波照間島の集落はこんな感じです。

 

 

こうやって人が生活しているんですね。

 

毎日が平和そうです。

 

午後に民宿に戻り、

せっかくなので西浜ビーチに泳ぎに。

 

気持ちよかったです。

 

泳ぎから戻ると、ぞろぞろと民宿の宿泊客が戻ってきていて、

みんなで飲み物類の買出しに。

 

売店はこちら↓

 

沖縄の民宿では、宿泊客が一同で夕飯を共にする「ゆんたく」があり、

夕飯の時間にみんなが集まりだしました。

 

たましろのお夕飯です。↓

 

たましろの名物の1つは、ご飯の量。

(もう一つは、宿の汚さ。笑)

 

すごいボリューム!

ご飯もお代わりがたくさん。

 

初めて来る人は、たましろのご飯の多さにビックリするようです。

 

何種類かのレパートリーがあり、

どれもすごいボリュームとのこと。

缶詰のパイナップルもついてるのに、何故かバナナも。

(どっちも波照間産じゃないからね)

 

こちらのお酒は、知る人ぞ知る「泡波」↓

 

波照間島で作られているお酒です。

 

数が少ないため、幻のお酒とされていて、

石垣島では1本5000円くらいで売られていますが、

東京だと1本2万円くらいになります。

 

波照間島では千円くらいで売られています。

たましろでは飲み放題となっています。

 

お土産の小瓶も、石垣島では1000円くらいしますが、

波照間では350円でした。

 

たましろでの、ゆんたく(飲み会)。

 

大学生から、東京の会社員、

島にやってくる常連さん、などいろいろな方がいて、

とても面白かった。

 

波照間好きな人も、島好きで各地を回っている方も。

 

すごく変わった方もいて、

旅ばかりしていて、とうとう職場をクビになったという看護師さん。

来月から、名古屋から石垣島に移り住むそう。

趣味で自費出版の小説を書いているというので、

「どんな小説なんですか?」と聞いたら

「最近書いたのはポルポト政権の○▽÷ק・・・」とのこと。

ポルポト政権について熱く語っていただきました。

 

島で会う旅人は、

やはり島好きな人が多く、いろんな情報や、島の深い話ができて

おもしろいです。

職業も、住んでいるところもバラバラなのに、

みんな島が好きで、コアな情報が飛び交います。

 

このあと、夜に部屋で眠っていたところ、

明け方に、殺気を感じ、はっと目覚める。

 

まだ4時過ぎたくらいのうすら暗い時間帯。

 

感じた殺気に、布団から起き上がると、

なんと、ちゃぶ台の上に載せた、

昨日の食べかけの「くんぺん」というお菓子に異変が・・・!

(サイクリング途中にかじったのですが、のどが渇いて食べきれず、

そのまま袋に戻し、部屋のちゃぶ台に置いておいたのです)

 

見ると、くんぺんは真っ黒で、その正体は蟻。

お菓子の一面を蟻が、お菓子が見えないほどに覆い、

蟻の行列が部屋を横切り、壁の隙間へと。

 

悲鳴をあげたいほどでしたが、

隣の女性を起こしてはいけないので、

慌ててお菓子や蟻をかき集め、

 

とにかく必死にかき集め、1匹残らず袋に捕獲して

外に捨てました。

 

昨日の飲み物買えない事件に続き、二度目の寿命が縮まるような思い。

 

これだから離島は楽しいんですよね(苦笑)

 

で、そのまま眠れずに、

着替えたりしていると、大学生たちも目を覚ましたらしく、

歩いて朝日を見に行きました。

 

日本最南端の日の出です。

 

 

歩いて民宿に戻ると朝食が。

 

朝食からこのボリューム。↓たくましすぎ。

 

みんなの話題は、やってくる台風のこと。

 

なんと、明日からやってくる台風で、海が高波になり、

船が欠航してしまう恐れがあるとのこと。

 

港に連絡をとり、一便の就航が決まると、

全員それで帰りなさいと、荷物づくり。

 

今日島に来る予定だった人たちも、全員キャンセルしてもらったそう。

 

 

なんでも、一度台風がやってくると、

あまりの暴風に、雨戸を締切、外出は不可能、

おまけに停電すると、電気のない中、ろうそくの明かりでの生活、

トイレすらバケツにくんだ水で流し、

ご飯は蓄えてある缶詰など。

 

電気の業者も船で来るので、船が来ないと復旧ができずに、

この状態は4日以上も続くんだとか。

 

島の暮らしはとても逞しい。

 

時々、旅行者も閉じ込められてしまうことがあるらしい。

 

という訳で全員が島を出発。

 

二便以降は未定でしたが、

一便への乗船ギリギリで、二便の就航が決定。

 

石垣島へ直行の一便ではなく、

西表島を経由する二便に乗りたくて、

わたしは、直前で二便へ変更。

 

ひとり、島に残りました。

 

民宿のおじさんに偶然会い、

どうしたのか、と尋ねられましたが、事情を話すと、

再度民宿まで車で乗せてくださり、荷物を預かってくれたので、

3時間だけ、島を再探検に行きました。

 

高波で船が就航しないなんて嘘みたい、

快晴で、昨日よりもずっと青い海。

 

天気によって海の色が変わる。

 

嵐の前の静けさ、でしょうか

 

それにしても、とにかく美しいニシ浜ビーチ。

 

ニシ浜の海岸。

 

観光客はみんな島を出てしまい、

海を独り占め状態。

 

こんな贅沢。

 

サトウキビ畑。

 

二便に乗り、西表島へ。

 

あんなに海はきれいだったのに、

沖は本当に高波だった。

 

船の中が、揺れ、なんてもんじゃない。

ジェットコースターのようだった。

 

ゴンゴンと鉄の船体が波の塊に当たって、

すごい音がして、

船が飛び跳ねるような感覚。

 

とても寝るわけにもいかず、

落ち着いて読書もできず、

全身に力が入ったままの1時間。

 

無事に西表島入り。

 

神経は随分とすり減らしました。

 

波照間での滞在中、一緒の部屋にいた女性は、すでに3泊をしていて

「毎日何をしているんですか?」

と尋ねたら、

「何もしないのがいい。それがこの島の過ごし方」

といっていました。

 

なんて贅沢な時間なんだろう。

 

わたしは島をサイクリングしていましたが、

もう少し、余裕のあるスケジュールできて、

何もしない数日を過ごしてみたいな、と思いました。

 

波照間島、また行きたい。