本の逆襲(内沼晋太郎)

本の逆襲 (2012年 朝日出版 idea ink 内沼晋太郎著)

 

 

本が好き、っていう人はとにかく全員必読!

 

もっともっと本が好きになるから絶対読んだほうがいいです。

 

ただ、本が好き、を超えて

本や、本を読むという行為、本に纏わる様々な

愛にあふれた1冊。

 

著者の内沼さんは、本に関する様々な活動

(本の中ではブックコーディネーターという紹介)

をされている方で、すでにご存じの方も多いと思いますが、

もし、まだ知らないって人がいたら、

 

この本を読めば十分に分かります。

 

 

音楽CDが売り上げを落とすように、

デジタル化が叫ばれてから、

本業界も電子書籍だのなんだので、

紙の本の危機、本の未来は危ない、みたいに言われることがありますが、

(音楽はCDだけでは聴けず再生機器や電源が必要ですが、

本は本があればすぐに読めるので、実際はちょっと違う)

 

この本は、そういう後ろ向きなものではなく、

本の未来は明るい、ということを提唱した

とても前を向いた紹介。

 

 

本の出版~販売されるまでの業界の仕組みも

とてもわかりやすく紹介されていたり、

 

ブックピックオーケストラという活動で

本をクラフト紙で包んで、本のタイトルが一切見えない状態にして、

その本の中の冒頭の一行、または印象的な一行だけを書いて、

今までに売れなかったような本を売る仕掛け、

 

カフェのメニューに本を載せる、

 

本棚のブランディング、

本屋はメディア、

 

さらには、本の概念

(製本されたものは本、入稿段階のpdfも本?テキストも本?

対談形式を出版するなら対談自体も本?など)

 

視点がとても面白い。

 

若者は本を読まない、といわれるけど、

悪いのは若者かな?

誰か、本がおもしろいことを伝えたのだろうか?

出版業界も、特定のこの本がおもしろい、とは言っても

本を読む文化自体をちゃんと若者に伝えていない。

 

 

最後にある、「あなたも本屋に!」が

とてもしっくりくる内容でした。

(書店:本を売る場所。

 本屋:本を売っている人。本を紹介していればもうそれで本屋)

 

人が間に入る「本屋」って本当に素敵だと思います。

 

嶋浩一郎さんが、以前に

「いい本屋とは、買うはずなかった本を買ってしまう本屋」

と言っていましたが、

誰かの仕掛け・編集によって

こういう出会いが生まれる本屋って、やっぱり良いですよね。

 

 

ますます本が好きになる1冊。

「本が好き」

って思う、すべての人に読んでほしいです。