KOTOKO

KOTOKO   (2012年 塚本晋也監督)

 

 

狂ってる。

とにかく狂ってる。

 

狂気以外の何物でもない。

 

先に言っておきますが、

心の弱い人と、子どもは絶対に観ちゃダメです。

 

 

シネマテーク高崎にて観ましたが、

わたしも、わりと重苦しい映画を

好んで観てしまうところがありますが、

それでも想像以上の狂気に、鑑賞中に息苦しさを覚え、

まわりの人に聞えるんじゃないかってくらい

息がゼイゼイ荒くなって、

画面を直視できずに目を何度も覆うのに

気持ち悪くなって吐き気がして、ぐったりしてきて、

目と口を押さえての鑑賞。

とにかく、早く終わって、と思い続けた90分間。

 

 

主人公はCoccoが演じるKOTOKOという女性。

精神に問題があり、

ごく普通の人との接触が、

2つの世界(善と悪)に別れて見えてしまい、

常に邪悪なものに付きまとわれている感覚と戦っている。

また、KOTOKOは生きている感覚を求めて

自分の腕を何度も何度も切りつけてしまう。

 

KOTOKOには幼い(というよりまだ赤ちゃん)子どもがいる。

結婚はしていないという。

1人で子どもを育てるも、

育児を「普通にできない」と叫び、荒れ狂うKOTOKOは

結局、児童虐待の疑いで子どもと引き離されてしまう。

 

そして、突然現れた田中という男。

彼は、KOTOKOを愛しているという。

田中と暮らし始めたKOTOKOの自傷行為は

次第に田中への虐待(と呼んでいいかは謎)に変わっていく。

それを全て赦す田中と過ごすうち、

2つに見えていたKOTOKOの世界は1つになっていく。

そして、子どもとまた一緒に暮らせるようになった時

田中は姿を消してしまう。

 

 

というお話です。

 

もう、なんていうか、狂いすぎて理解の域は超えました。

そして、この映画を「いい作品だった」なんて

とても言えません。

 

感情論で話をしてしまうなら、

こんなヤツが子ども産んじゃダメだ。

という感想しかない。

唯一の救いは、子どもが大きくなった姿を

確認できたとこだけです。

 

ただ、これだけ理解を超えてしまうほどの何かに

苦しむ人がいるなら、

(当事者の本人は、苦しいということすら認識できないかも

 しれませんが)

それはとても悲しいことだな、と思います。

そして、わたしの思うこれが普通/普通じゃないを

あてはめてごめんなさい。

 

 

これを作品にしてしまった塚本晋也監督と

迫真すぎる、狂気そのものを演じたCoccoはすご過ぎ。

 

内容を認めたくはないけれど、

天才的な作品でした。

 

 

強心臓と、強精神力と、映画好きの方は、ぜひ。