死ぬまでにしたい10のこと

「死ぬまでにしたい10のこと」 

(2003年 スペイン/カナダ イザベル・コイシェ監督)

 

これを観たのは、確か大学3年生くらいの時だったかな。

いろんなことを考えました。

 

もしも、願いが1つだけ叶うとしたら、何を願いますか?

仕事で成功したいとか、

お金が欲しいとか、好きな人と結ばれたいとか。

 

わたしは、もし1つだけ願いがかなうなら、自分が死ぬ日を知りたい。

こんなことを言うと、こいつは頭がおかしいだろう、とか

思われそうだけど、

そんな風に考えるようになった映画です。

 

 

主人公のアンは、23歳。失業中だけれどやさしい夫と、

2人の娘と幸せに暮らす。

ある日、腹痛で病院に行くと、突然の余命宣告。

あと2ヶ月の命と言う。

 

あと2ヶ月の命と言うことを誰にも言わないことを決め、

1人深夜のカフェで書きつづる「死ぬまでにする10のこと」

そしてそれを実行していく。と言うお話です。

 

映画の主人公、アンが書いた10のことは、

・娘に毎日愛していると言う

・娘の新しいお母さんになってくれる人を探す

・娘が18歳になるまで毎年誕生日にメッセージが届くようにする

とか。

 

1人怖くて、つらくて、そんな思いの中、こっそり夜中に車の中で

娘にあてたメッセージを録音したり、

医者の前でたまに打ち明ける子供のような姿に胸が詰まりそうになります。

 

いつか、子供を産みたいなって女の子にはぜひ観てほしい。

 

この映画、原題は「My Life Without Me」

 

このタイトルを見たときに、涙が出てきました。

アンが書いた、死ぬまでにしたい10のことは、

自分が死んでしまってからも続く、自分の大切な人生のための準備。

 

この映画を観て、わたしとかすぐ影響されちゃうから、

バカみたいにすぐに考えだすんだよね、

自分が死ぬまでにしたい10のこと。

 

仕事でこうしたい、とか

大切な人たち一人一人に手紙を書きたい、とか

会っておきたい人に会っておく、とか

見たい景色はみておく、とか。

結局、自分が生きたあかしをどう残そうとか、悔いがないようにしたい、

とか。

 

子供とか、夫とか、守らなきゃいけないものが何もないから、

結局は、自分が生きている間の人生をどう過ごすかを考える。

自分が死んだあとに続いていく、

「自分がいたはずの人生」については、考えない。

 

女の人、って言うか家族ってすごいなって思う。

 

昔、死刑宣告をされた夢を見たことがあって

(そう言う夢、見そうって言われた・笑)

明日、死ぬって前の晩にね、死刑になったことなんかよりも、

殺されることよりも

 

明日から、世界から自分だけが消えることが怖かった。

あと、いろんなものを処分しなかったことを後悔した(笑)

やましいものはないけど、部屋の中とか、携帯とか(笑)

 

死ぬことが分かるのなら、せめて身辺整理と、

大切な人たちに最後の一言を言う機会が欲しいよね。

あとは、やっぱりそれが10年後に来るのか、1年後に来るのかによって

何をしたいのかが変わってくる。

 

でも、もし本当にそんなのが分かってしまったら、

どうせ死ぬんだから、って自暴自棄になって悪いことをする人が

たくさん出てきそうだから

やっぱり、分からなくていいのかも。

 

本当に、突然訪れるからこそ、人生って意味があるのかも。

後悔しないように、大切な人に気持ちを伝えておくとか、

ごめんねを言い忘れたがないように、とか。

自分でも、相手でもどちらが欠けても伝えられないから。

 

あとね、映画の中では、

アンが23年て言う短い人生の残りの時間を

女性として、最後に輝いて生きていくところも描かれていて

そこも、なんだか素敵です。